2009年に東京国際映画祭で上映されて以来〜「エンタテインメントの雄、香港映画×中国映画が贈る、これが『トランスフォーマー』への返答だ!!」と銘 打たれた『カンフーサイボーグ』が公開されます。中国=香港映画であり、香港ギャグ・フレーバーと大陸的感性が同居した、SFアクション大作…でありなが ら、「サイボーグ警官」というハイテクなキャラが主人公でありながら、そして時は2046年の設定でありながら、舞台の中国の村はまさによくある田舎風。 そして事件などさほどなさそうな地元警察の警察署長タイチョンを演じるフー・ジュンも、『レッドクリフ PartI』や『レッドクリフ PartII』で見せたようなカッコよさは封印し、愛嬌あるイモ兄ちゃん風情を存分に活かしています。
アンディ・ラウに風貌を似せてデザインしているサイボーグ・コップ、K1を演じるのはアレックス・フォン(方力申)。2008年に公開された「アジア新星 流FOCUS FIRST CUTS」の中の一本『I’LL CALL YOU<得閑飲茶>』(06)では気が付きませんでしたが、ミュージック・ビデオで見せる横顔などは端正で、確かにアンディに似ています。少 年のような雰囲気のある彼ですが、元水泳選手(00年シドニーオリンピック水泳香港代表)。選手時代から人気が高く、引退後の01年に俳優デビューしてい ます。彼のサイボーグ振りはなかなかはまっていますが、K1が闘うことになる相手、最新型サイボーグK88を演じるウー・ジン(『インビジブル・ターゲット』)こそ超人的カンフーの達人、ある意味サイボーグ的ですが、もっと彼の生身のカンフーが見たいところではあります。
日本で上映されるのは広東語バージョン。筆者は年末に偶然山東省のホテル滞在中にテレビで放映されていた本作を見直しましたが、こちらはもちろん北京語 バージョン。オフシーズンの山東省の観光地でのんびりした雰囲気と相まって、奇想天外に展開するストーリーの結末を知りながらも最後まで見ていたのでし た。それはやはり機械V.S.感情という、古典的な葛藤が存在しているからでしょう。そしてこれなら2046年になってもサイボーグに実用化には至ってい ないのでは、という安心感(いや、不安感か?)も得られるのでした。
監督・脚本:ジェフ・ラウ(劉鎮偉)
香港生まれ。イギリスで学んだ後、香港に戻り、広告業や金融業で働き、1980年に世紀影業公司と五洲世紀影業公司を設立し、プロデューサーとして『レス リー・チャン 嵐の青春』(82)など、ニューウェーブ的作品を送り出し話題を呼んだ。87年『バンパイア・コップ』で監督デビューを飾りヒットを飛ばす。そして90年 にチャウ・シンチーをスーパースターに押し上げた『ゴッドギャンブラー賭聖外伝』でコリー・ユンと共同監督で手掛ける。92年には『黒薔薇VS黒薔薇』を ヒットさせるが、技安の名で脚本を書いている。またプロデューサーとしては、ウォン・カーウァイ監督と組んで『恋する惑星』(94)『楽園の瑕』(94) 『天使の涙』(95)を手がける。近年では04年『カンフーハッスル』でプロデューサーを、『西遊記 リローデット』(05)では監督を手がけている。
主な監督作品:『バンパイア・コップ』(87)『ゴッドギャンブラー賭聖外伝』(90)『アンディ・ラウのスター伝説』(93)『大英雄』(93) 『1000の瞬き』(94)『フル・ブラッド』(94)『チャウ・シンチーのゴーストバスター』(95)『チャイニーズ・オデッセイPart1 月光の恋』(95)『チャイニーズ・オデッセイPart2 永遠の恋』(95)『無限復活』 (02/未)『天下無雙』 (02/未)『西遊記 リローデット』(05)『水も滴るお嬢様』(10)
協力:宣伝 フリーマン・オフィス
























